絶対に使いたい! ソロストーブ の魅力

数多くのキャンパーが魅了され高い人気を誇るアメリカの SOLO STOVE 社のソロストーブ、その人気の理由を徹底的に探ります。

ここでは最小サイズの「ソロストーブライト」について紹介していきます。

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デザイン性が高い

まずはとにかく見た目が格好いい、ステンレスで出来た本体はしっかりと作られていて、ちょっとやそっとのことでは壊れそうにもない頑丈なシルエット、シンプルなのに高級感溢れるデザインは眺めているだけでも楽しめる程に洗練されています。

繰り返し使用するうちにつく焼き色も味わい深かく、ながく使い込みたいと思わせてくれるウッドストーブです。

 

コンパクトで高品質

パーツは燃焼部本体と五徳部分の2つのみで構成されていて組み立ては簡単、本体に五徳を乗せるだけで完成します。

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材質は熱に強く錆びにくい丈夫なステンレス製、非常に燃焼効率の良い二重構造となっています(構造については後述します)

また強度の必要な底部や外壁、内部のファイヤーボックス、ゴトクの円形部は、溶接ではなくワンピース工法とよばれる1枚の材料から成型するつなぎ目のない工法を採用していて、繋ぎ目からの劣化を防ぐ高品質なつくりになっています。

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また、ワンピース構造ですので折りたたみ収納とはいかないものの、そのサイズは十分コンパクトに設計されています。

[製品寸法]
高さ:収納時10cm、使用時14.5cm
直径:10.8cm 
重量:約255g


クッカー(ポット900)にもスタッキングでき、持ち運びやすいサイズです。

 

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安全性が高く常備できる

ウッドストーブ全般にも言えることなのですが、ガスやガソリンを燃料とするバーナーは、危険なので高温になる車内等にはなかなか常備しておくこはできません、しかし燃料が小枝や薪で強力な火力の得られるソロストーブであれば安心して常備しておくことができるのです。

景色の良い場所がみつかれば、いつだって何処だって気軽に熱いコーヒーを楽しむことができる、想像するだけでもワクワクしてしまいます。

この安全性の高さとお手軽さも1つの魅力といえます。

 

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燃料は自然素材で十分

ソロストーブは自然にある木の枝や皮、木の実などだけで十分な火力を得ることができます。

 

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燃焼効率が高く、とにかく薪がよく燃えるので、こまめに小枝等を追加する必要があるのですが、燃料として投入したドングリや松葉などの木の香りがとても心地よく、次はどこにどのくらいの大きさの薪を投入すれば理想的な火力を得られるかなどと考えながら火を操ることは、キャンプにおいて大きな愉しみの一つともいえます。

ゴトクの前面に径の1/5くらいの隙間があるので、クッカーを度々動かさなくても小枝や薪などの燃料を追加投入する事ができます。

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小枝をいれすぎてしまうと火力が強すぎて、火が横から立ち上がってしまう事もありますので、3~5本程度で様子を見ながら投入していきましょう。

焚き付けには松ぼっくりや松葉、なければ新聞紙等を使い、火が着いたら直ぐに小枝を2、3本入れ火を移していきます

着火性はかなりよいので、火を起こしはじめて2〜3分後には炎の勢いが驚く程強まっています。

 

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ウッドストーブを使用するとクッカーに煤(すす)が多く付着してしまいます。

これは空気の供給量の不足や、燃料となる小枝などの湿りが原因となり、発生を完全に防ぐのはなかなか難しそうです。

しかし、ソロストーブの特徴ともいえる「二次燃焼」により十分に炎が上がった後、煙が消えたのを確認してからクッカーを乗せる事である程度の煤を抑える事は出来るようです。

それではこの「二次燃焼」とはいったい何なのでしょうか?

 

二次燃焼が生む高火力

最大の魅力は、そのコンパクトな風貌に見合わない強力な火力、薪がとにかくよく燃えるということに尽きます。

1リットル位の水であれば10分も待たずに沸かしてしまう程の高火力を生み出す秘密こそが「二次燃焼」にあります。

まず燃料である木そのものが燃える事を「一次燃焼」と言います。

この一次燃焼により上がる煙には炭素や可燃性ガスなどが多く含まれており、これらの可燃要素が燃える事を二次燃焼といいます。

この一次燃焼と二次燃焼が同時に起きているので、非常に強い火力を生み出すことができるのです。

 

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燃焼効率の高い構造

この二次燃焼を生み出す構造はとてもシンプルなものです。

まず底部の通気口から空気が流入し一部は薪の燃焼に供給されます。

一部は二重構造となっている外筒と内筒の間を通って上昇する間に、薪の炎に温められて高温になります。

やがてチムニー効果で上昇気流を生みだし、底部の通気口から新たな空気が吸い込まれ薪はさらに勢いを増して燃えはじめます。

燃えている薪の煙に含まれる可燃ガス等に、上部の通気口から流入する高温になった空気が吹き付けられ二次燃焼を起こします。

 

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使う場所を選ばない

燃焼室の底にはニクロムワイヤーが網状に張られ、灰のみが下へ落ちるようになっています。

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本体底部に穴が無く受け皿があるため灰や燃料の小枝等がフィールドへこぼれ落ちることはありません。

※ただし、3時間程で灰がたまり新しい空気が入らなくなり燃焼しなくなってしまいますので灰の取り出し作業が必要です。

また底面、側面に空気層があるので外に熱が伝わりにくくテーブルの上や草の上でも使用する事ができるのも魅力的。

ちょっと火を眺めて雰囲気を楽しみたいときにぴったりです。

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後片付けも簡単

 二次燃焼の火力で薪は完全に燃焼してしまい、残る灰は極わずかで持ち帰っても全く苦になりません。

さらに、燃焼後は本体の熱低下も早く、後片付けも迅速にとりかかれます。

 

雰囲気を高めてくれるギア

もちろんガスやガソリンストーブに比べるとソロストーブの扱いは、薪を集めたり、火力の調整をしたりと多少の手間はかかります。

ですが、薪がパチパチと静かに燃える音、燃える木の匂い、テーブルの上に置き炎を眺めながら飲むお酒、ひいては火が消えないように燃料をくべ続ける行為自体もキャンプの質を何倍にも上げ雰囲気を最高に高めてくれます。

調理用のバーナーとして、すこし小さめの焚き火台として、とにかく使いたい!と思わせてくれるアイテムだと思います

ここで動画を紹介しておきますね、様々なシーンで使用する、見ていてワクワクする内容になっています。

 

サイズ展開

これまで紹介したソロストーブライト[高さ14.5cm、直径10.8cm、重さ255g]以外にも、一回り大きく、約1リットルの水を4〜6分で沸かすことができるタイタン[高さ20cm、直径13cm、重さ467g]や最も大きなファミリー向けサイズで、約1リットルの水を2〜4分で沸かすことが可能なキャンプファイヤー[高さ23.5cm、直径17.8cm、重さ998g]があります。

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大きいタイプはそれなりに重量もありサイズもかさばりますが、クッカーを安定して置けるので調理に適しています
また、ある程度大きめの薪も使えるので燃料調達がしやすくなる等の利点があります。

キャンプシーンによって使いやすいものを選びましょう。

Solo Stove Bonfire(バンファイヤー) 焚き火台

ソロストーブの海外ラインナップには、バンファイヤーと言う焚き火専用のビッグサイズがあります。

250ドル前後と高価ですが、スタイリッシュな見た目と二次燃焼による高燃焼力、低煙はやっぱり魅力的です。

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アクセサリ:ソロアルコールバーナーについて

アクセサリとしてソロストーブにスタッキングできるサイズのアルコールバーナーがあります。

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外蓋には取っ手が付いていて、開閉による火力調整がしやすくなっています。

内蓋にはOリングが装着されていて、使用後に残ったアルコール燃料を入れたままにしていても溢れる心配はありません

 トーチ等で点火後、外蓋の開閉で火力調節をするだけの簡単な操作でアルコールランプの域をはるかに超える高い火力を維持することができます。

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ソロストーブを風防兼ゴトクとして使用した場合には、さらに火力が増します。
補佐熱源として持っておくだけでもかなり心強いと思います。


参考:こちらでソロアルコールバーナーについて詳しく紹介しています。

 

*使用写真

出典:SOLO STOVE ジャパンオフィシャルサイト